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XMは分別管理!ほかに信託保全に加盟しているFX業者を確認しておこう

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ブル吉
ブル吉

国内FX業者は基本的に信託保全だよね?第三者の金融機関が顧客の資金を管理しているから、万が一FX業者が破綻しても預けている資金は戻ってくる。でもXMは?海外のFX業者はそういうところしっかりしてるのかな?それともあんまり信用しないほうがいいの…?

ベア吉
ベア吉

あれ?たしかXMはAIG保険に入ってるから安全なんじゃなかったっけ?それと日本人たくさん使ってるし、スイスフランショックの時は「マイナス残高リセット」発動しても破綻しなかったから、ある程度は信頼してるわ

ヤマアニキ
ヤマアニキ

残念ながらXMは信託保全じゃないんだよな。ホームページにも「分別管理」と書いてあるだろう?顧客の資金は自社で管理しているだけだ。そもそも海外のFX業者を使う場合は信頼しすぎないほうがいい。ある程度利益が出たら定期的に出金!これ鉄則!

XMはグループ内で信託保全か分別管理かに分かれる

XM(エックスエム)グループにはいくつか企業があり、それぞれで取得している金融ライセンスが異なります。

XMグループが取得している金融ライセンス
  • Trading Point of Financial Instruments LtdCySEC(キプロス証券取引委員会)
  • Trading Point of Financial Instruments UK LtdFCA(英国FCA)
  • Trading Point of Financial Instruments Pty LtdASIC(オーストラリア証券投資委員会)
  • XM Global LimitedIFSC(国際金融サービス委員会)
  • Trading Point MENA LimitedDFSA(ドバイ金融サービス局)
  • Tradexfin LimitedFSA(セーシェル)

金融ライセンスの中には信託保全を義務付けているものもあります。

例えば、CySECは投資家補償基金(ICF)への加盟を義務付けており、FX業者が破綻しても1人あたり最大2万ユーロまで補償されます。また、FCAは金融サービス補償機構(FSCS)への加盟を義務付けており、FX業者が破綻しても1人あたり最大5万ポンドまで補償されます。

このように、ライセンスによって顧客の資金管理方法は全く違ってくるのです。

 

ただし、日本人が利用できるXMTradingの金融ライセンスはセーシェル(FSA)であり、これは信託保全を義務付けていません。補償が義務付けられていないので、企業が破綻した際に必ずしも資金が返ってくるとは言えません。

XMは分別管理

XMTradingの資金管理方法を改めて確認してみましょう。

【私の資産は安全ですか?】

XMTradingはTradexfin Limitedが運営しており、適用される法および規制に基づき、お客様の資金の安全性および消費者保護を確実にします。従いまして、XMTradingは以下を措置します:

  • お客様の資金の分別管理

お客様のご資金は当社が用意する銀行口座へ移管され、分別管理されます。こちらの資金は当社の貸借対照表に含まれず、当社清算時に債権者への支払いに充当されることはありません。

  • 銀行口座

We maintain client and operational bank accounts with banking institutions of high repute.

  • 規制機関による監督

規制された証券ディーラーライセンス保持者として、弊社には厳格な金融要請に応える義務があります。従って、弊社はお客様の入金、会社の通貨ポジションの変動の可能性、その他の未払い経費を充当する十分な流動資本を保持するよう法により義務付けられています。毎年の監査により不足が認められる場合には、弊社の内部監査法人により詳細が全て当局へ報告される運用となります。

ホームページには、顧客の資金はXMが用意する銀行口座で分別管理されると書いてあります。また、銀行口座については「評判の高い銀行で管理している」に留まります。

 

以前は、イギリスの四大銀行の1つバークレイズ銀行で分別管理し、AIG保険にも加入しているとのことだったので、「顧客資金は安全に守られているだろう」と言われていました。しかし現在の状況をXM側に質問しても曖昧な返答しか得られず、「顧客の資金は安全です」の一点張り。

 

これまでの運営実績やXMグループの金融ライセンス取得状況から、過度な心配はしなくてもいいと思います。ですが、利益が出たら定期的に出金し、自分の資金を守る意識は持ち続けるようにしましょう。

顧客の資金を安全に管理している海外FX業者は?

とりあえず日本人向けに運営されているXMは信託保全ではないことがわかりました。では、XM以外の海外FX業者で、顧客の資金を安全に管理しているところはあるのでしょうか?

The Financial Commissionに加盟しているAXIORY

AXIORYは第三者機関The Financial Commissionに加盟し、万が一破綻しても顧客の資金が補償されるような仕組みを構築しています。

The Financial Commissionとは、投資家とブローカーの紛争解決に特化した機関。無償仲裁や、トレーダーに対する損害の補填なども行う。

AXIORYは2016年11月1日に加盟しており、1つの申し立てにつき20,000ユーロ(およそ240万円)まで補償されるようになっています。

 

The Financial Commissionに加盟しているほかの海外FX業者は以下の通りです。

  • alpari
  • AMarkets
  • AXITRADER
  • binomo
  • DealFX
  • FXopen
  • FXTM
  • RoboForex etc…

補償のお金は、The Financial Commissionのすべての加盟会社の基金からなる特別補償基金から直接支払われます。

MainstreamGroupによる資金管理のTradeview

Tradeviewは分別管理で顧客資金を管理していますが、管理しているのは第三者機関MainstreamGroupです。

MainstreamGroupは2006年に設立した資金管理会社。世界8カ国でサービスを展開しており、全部で1,380億ドル以上を管理している。

Tradeviewはもともと信頼度の高い金融ライセンスCIMA(ケイマン諸島金融庁)を取得していることもあり、安全性はほかの海外FX業者よりも高いです。

CIMAはFATF(マネー・ロンダリング防止推進多国籍機関)からアメリカに次いで5位にランク付けされているので、かなりしっかりとした金融ライセンスだとわかる。

資金管理については、信託保全か分別管理かで議論されることが多いですが、分別管理でも第三者機関に管理を依頼して安全を確保しているFX業者もあることを覚えておきましょう。

ヤマアニキ
ヤマアニキ

数万~数十万円程度の資金ならなくなっても諦められるが、数百万となってくると資金管理の安全性が気になってくるよな。海外FX業者の中には第三者機関を挟んで安全性を高めているところもあるから、心配ならそういうブローカーを使ったほうがいい

ブル吉
ブル吉

なるほど。でもXMはボーナスがあるから乗り換え迷うなぁ。でもある程度資金が増えてきたらFX業者を複数使ってリスク分散するのもいいかもしれない

ベア吉
ベア吉

AXIORYは金融ライセンスがマイナーだけど、第三者機関のサービスに加盟して安全性を高めてくれてるのはエエな。こういうの加盟すると自社の利益減るからなかなか入らないもんね。ちょっと見直したわ