損切りを減らしたいんだけどどうすればいい?
単純に損切りが減れば、それだけ損失も減っていくもんね
損切りを減らすことはとてもいい心掛けだ。損切りを減らすには、毎回意味のあるところで損切りするようにしょう
損切りを減らす努力は損小利大につながる
損切りを減らす行為は、損小利大につながる。そして、損小利大を実現するためには、損切りを減らすために、いつも意味のあるところに損切りを設定しておかなければならない。
【ダメな例】意味のない損切り
ポンドドルの4時間足チャート。移動平均線は下を向いており、ダウ理論的にも高値・安値を切り下げ、下降トレンドだ。
チャートはいい感じに戻ってきており、このタイミングでショートしたい。では、損切りはどこに設定するべきか?このチャートがすぐに下落を始めると考えて、少し上の辺り(?のところ)に損切りを設定するべきだろうか?
答えは、こんな近くに損切りを設定してはいけない。
なぜなら、チャートの戻りが、どこまで上がってくるか分からないからだ。ショートしてすぐに順調に下落が始まってくれればいいが、そんな都合のいい動きは滅多に見せてくれない。「もう下がるだろう!」と思っても、そうならないことのほうが多いのだ。
もし仮に近くに損切りを設定したとしよう。思い通りに下がってくれず、損切りに遭ってしまった。小さな損失ではあるものの、損失が確定してしまった。でもまだ下降トレンドは続いていると考えている。またショートして、近くに損切りを設定し、そしてまた…、同じように損切りする羽目に…。
相場がこう着状態の時、このように、素直にチャートが動いてくれず、同じ場所で上下を何度も繰り返すことは多い。すると、近くに損切りを設定してしまうと、何度も損失が確定してしまう。1回の損失額が小さくとも、それが2回も3回も4回も続いてしまうと、結果的に大損だ。
こんな損切りは、賢いやり方だと言えるだろうか?損小を実現できていると言えるだろうか?
こういった損切りは、意味を持たない損切りだと、オレは思っている
【良い例】意味のある損切り
移動平均線的にも、ダウ理論的にも、下降トレンドと判断できる。チャートは価格が戻ってきている(少しずつ上昇している)状態だ。この辺りでショートしたい。
損切りは、すぐ近くに設定するのではなく、前回の高値の辺りだ。
下降トレンドが今後も続くのであれば、前回の高値まで上がることはない。そこまで上がる前に多くのトレーダーが「ショートしたい!」と感じるため、チャートは下がり始める。
もし前回高値に到達してしまうようなら、下降トレンドは一旦終わりを迎えたと判断することになる。
ダウ理論を意識して前回の高値に損切りを設定することで、無駄な損切りを減らせる。さらに、損切りに遭ったとしても「下降トレンドの終わり」を判断でき、その後は無駄に売りで仕掛けることもなくなる
チャートはいつだって予測不可能だ。その中で、移動平均線やダウ理論など、自分が信頼できる分析方法を使って、意味のある損切りを心掛けよう。
なるほど!損小利大は1回の損失を小さくすることだと考えがちだけど、損切りの回数を少なくすることも、損小利大につながる行為なんだね
損切りまでの幅が広くなるから、1回の損失はまぁまぁな金額になるけど、小さい損失を無意味に積み上げるよりはマシな気がする