損切りが大切って言うけどさ、損切りした後に利益が出る方向にチャートが動いてしまう時だってあるじゃん?そういう時って損切りしたこと後悔するよね…
そもそもどのタイミングで損切りすればいいのか、正解が分からないんだよね…
よし、じゃあオレが損切りについて基礎から教えてやろう
FXの損切りに対する考え方について
損切りする一番の理由は一発退場を避けるため
まず、損切りをする一番の理由は一発退場を避けるためだ。
もし、2008年からポンド円のロングをずっと持ち続けていたとしたら、ものすごい含み損になっていた。いや、これほどの下落だとほとんどの人が強制ロスカットを食らっただろう。要するに一発退場だ。
FXとは、限りある資金の中で、利益を積み重ねていくゲームだが、一度も負けずに勝ち続けることは絶対に不可能。なぜなら、チャートを形作っているのは大金を動かしている機関投資家(企業等)であり、彼らがいつ、どのような売買をするのかを知ることはできないからだ。
よって、チャートが今後どう動くか予測できない以上、予想に反した動きを見せてきたら、潔く損切りしなければならない。
FX初心者は、
どうやったら勝てるんだろう?
のように、勝つことばかり考えている。
しかし、FX上級者は、
ここまで動いてきたらさすがに損切りしよう
と、負けた時のことを計画的に考えている。
だから、勝ち組トレーダーは生き残り続けることができている。逆に初心者含め負け組トレーダーは損切りルールを明確に持っていないから、損切りのタイミングを逃し、結果損切りできずに、ずるずると含み損が増えていき、やがて死んでいく。
すべての損切りに「後悔への恐怖」が付きまとうことを心得よ
下落が止まらなくてどんどん含み損が増えてきてるけど、今さら損切りして、そのあと価格が上昇していったらどうしよう…。絶対後悔する…
損切りする前に、このような「後悔への恐怖」を抱えてしまうことはよくある。オレは毎回損切りする時に「この損切りは正しいのだろうか…?」と、後悔することへの恐怖を感じている。
その損切りは本当に正しかったのか、答えが分かるのは後になってからだ。「損切りしといて良かった」と思える損切りがあれば、「損切りしなきゃよかった…」と後悔する損切りもある。
だが、逆も存在する。損切りしなかったことによる後悔だ。「損切りしなくて良かった」と思えるものがあれば、「損切りしとけばよかった…」と後悔するものもある。
この中で一番やってはいけないのは「損切りしとけばよかった…」と後悔するもの。なぜなら、この後悔は、許容範囲を超えた損失を出してしまった時に思うものだからだ。すでに手遅れで、挽回不可能なことも多い。
損切りするにしても、しないにしても、常に後悔する可能性が存在することを肝に銘じてほしい。損切りとはそういうものだ。
損切りはどこで行なうのが理想的か
損切りはものすごく大切な技術だが、どのタイミングで損切りをすべきなのか分かっていない人は多い。
じゃあオレがいつも意識している損切りのタイミングを教えてやろう
↓はAUDJPYの4時間足チャート。
移動平均線が下方向を向いていて、さらに安値・高値を切り下げながらチャートが下落している。完全なる下降トレンドだ。
こういう場合は、今後も下降トレンドが続いていくものだと仮定してショートのチャンスを狙っていく
↓の2つの画像は、同じ説明をしている。
①下降トレンドの相場と判断した場合、安値を更新した後の戻りを狙ってショートしていく。②戻ってきたところでショートするのだが、どこまで戻ってくるかは誰にも分からない。青チャートのように少し戻っただけでさらに下落していく可能性もある。緑チャートのようにある程度戻って下落に転じる可能性もある。③ただし、このまま下降トレンドが続くようなら、直近高値まで価格が戻ってくることはない。もし戻ってくるようなら下降トレンドの勢いがなくなってきたことを意味する。だから直近高値付近に損切りラインを設定する。
①下降トレンドの相場と判断した場合、安値を更新した後の戻りを狙ってショートしていく。②戻ってきたところでショートするのだが、どこまで戻ってくるかは誰にも分からない。③ただし、このまま下降トレンドが続くようなら、直近高値まで価格が戻ってくることはない。もし戻ってくるようなら下降トレンドの勢いがなくなってきたことを意味する。だから直近高値付近に損切りラインを設定する。
下降トレンドが継続するなら(セオリー通りなら)利益がもたらされる。下降トレンドが終わりを告げるなら損切りに遭う。損切りに遭ったとしても悲観することはない。我々の資金は守られた。このトレンドはもう無視して、別のトレンドチャートを探してトレードすればいいんだ。
理想は、損切りが「もうこのトレンドはいいトレンドじゃない!トレードは止めておいたほうがいい!」と教えてくれること。意味のある損切りを心掛けよう
「戻り」についても、ダウ理論で考えれば、適切なトレードタイミングが分かりそうだね
意味のある損切りかぁ…。心に沁みるぜ!