どうして損切りが必要なのかイマイチわからない…
損切りなんかしないで含み損耐えればええやん!
お前それ本気で言ってんのか?かなりヤベーぞ
なぜ損切りが必要なのか
相場をナメるな
「損切りするヤツはバカ」とか言ってる奴は救いようのないバカである。完全に相場を舐めている。
↓のチャートを見てみろ
これ↓はユーロ円の月足チャートだ。
2008年、リーマンショックで数ヶ月のうちに大暴落。その後、ギリシャの財政赤字発覚で下落は続く。価格が元に戻ってきたのは2014年頃である。
↓はポンド円の月足チャート。
ユーロ円と似たようなチャートだが、2015年頃には回復してきた価格も、その後はEU離脱(ブレグジット)の発表等で大幅下落。
こうした大暴落はいつ起こるか分からない。いつ起こるか分からないのだから、常に覚悟しておく必要がある。この思考こそがFXを制する上で大切なのだ。
「もしも」のことを常に考えて、「もしも」が起きた時には潔く損切りする
損切りしない人は、相場の方向が完全に決定しているのに、それに逆らったポジションをずっと持ち続けるということだ。いつか価格が回復してくることを、何の根拠もなしに信じて…。
あまりにも愚かなことだ。たとえ損切りせずに、運よく価格が戻ってきて助かったとしても、その経験はトレーダーのためにならない。必ずいつか破綻する。なぜなら、
損切りせずに助かった…
という経験は、そのトレーダーをさらに損切りできない人間にしてしまうからだ。いつか助からない日が必ず来る。そしてその時、強制ロスカットを食らうことになる。
損切りは己を守るために行なう技術
オレはよく言っている。
負け組トレーダーは勝った時のことばかり考え、勝ち組トレーダーは常に負けた時のことを考えている
FXにおいて、資金管理はとても重要である。なぜなら、資金がなくなったらトレードできなくなってしまうからだ。勝ち組トレーダーはこのことを痛いほど知っている。
さらに、相場はいつ方向性が変わるか分からない。何かファンダメンタルズがあり、急に自分が思っていた方向と逆に相場が動き始めてしまった場合、思惑と逆方向のポジションを持ち続けることに意味はない。
自分にこう問いかけてみよう。
そのポジションは、今の全資産を賭けてまで保有し続ける価値があるのか?
冷静に考えて、そんなポジションなどない。不利な相場に陥ったら、ポジションは損切りして、資産を守るべきだ。そして、次のチャンスを待って、損失を取り返せばいい。
何年かけて1つのトレードをするつもりなのか考えろ
自分のトレードが、スキャルピングなのか、デイトレードなのか、スイングトレードなのか、さらに長期のトレードなのかを考えてみるんだ。
例えば、デイトレードなのに、相場が逆に動き始めても損切りせず、1週間経ってしまうようなら、そのトレードルールは破綻している。含み損がどんどん増えているのに「プラスになってくれ…」と祈り始めてしまうようなら異常事態だ。
その祈りは何年も続ける覚悟があるのか?
もし価格が戻ってこなかったらどうするつもりなんだ?
どうしよう…
負けた時のことを考えていない時点で、お前は負け組トレーダー決定だ。今回助かっても、いつか破滅する
だからこそ、自分のトレードスタイルに合わせて、損切りを決めておく必要がある。それがFXで勝ち続けていく上で当たり前であり、効率的でもあるのだ。
- 損切りは資金を守るために行なうもの
- 相場はいつ大きく動くか分からず、その後価格が戻ってくるかも分からない
- 相場が大変動した時、損切りできる人は損失を最小限に抑えることができる
- 相場が大変動した時、損切りできない人は全資金を失う