経済番組を見てたら、日経平均株価とドル円の関係性について解説されていたんだけど、よく分からなくて…
この2つって何か相関があるの!?
一般的に相関はあると言われているけど、少し難しいよ
一般的な考えだと「日経平均UP↑」で「円高↑」だが…
普通に考えると、日経平均株価がUP↑すれば、円の価値が上がる(円高↑になる)と思うよね?だって、日経平均株価(日本の代表的な企業の株)がUPしているということは、日本の景気が良いということだから。国の景気が良ければ、その国の通貨の価値は上がるはず。
しかし、実際は違うんだ。
日経平均株価が上昇↑している時は、ドル円もチャートが上向き(円安↓ドル高)になっている。逆もまたしかり。
日本の輸出企業(トヨタなど)は円安のほうが儲かる
日本には大手輸出企業がたくさんある。
自動車関連で言うと、トヨタ(売上の7割が海外輸出)、ホンダ(海外売上8割)、スズキ(海外売上6割)など。電機メーカーなら、ソニー(海外売上7割)、パナソニック(海外売上5割)、ニコン(海外売上8割)など。
こうして見ると、輸出企業によって日本が支えられていると言っても過言ではない。
では、輸出企業が儲かる時はどんな時?そう、円安↓(ドル高)の時。
アメリカからしたら、ドルの価値が高いほうが相対的に安く輸入できるので、結果的に日本の輸出企業はたくさん輸出できする。要するにたくさん売ることができるんだ。たくさん売れれば企業の業績は良くなり、株価UPにつながる。
これが「円安↓」になると「日経平均がUP↑」する理由の1つだよ
逆に「円高↑」が進めば「日経平均はDOWN↓」する。
「リスクの高い株」と「低リスクの円」
一般的に、株はリスクが高いと認識されている。逆に、通貨「円」は価格が比較的安定しているから、円を買うのはリスクが低いと認識されている。
将来的な経済予想が明るく、イケイケな状態であれば、リスクは高いけど儲かる株が買われる傾向に。対して、世界的な経済に不安が立ち込めている場合は、株は買われず、低リスクの円が買われていく。
だから、「日経平均がUP↑」している時(景気が良い時)はわざわざ円を持ってても旨みがないので売られ(円安↓になる)、逆に「日経平均がDOWN↓」している時は、経済の先行きが不安だということで円が買われる(円高↑になる)んだ。
「日経平均」「ドル円」は海外投資家の影響を受ける
日本取引所グループから発表される「株式分布状況調査」によると、「外国法人等の株式保有比率は30.2%となった」と書かれていた。
このように、海外の機関投資家によって、多くの日本株が買われている。すると、さまざまな面で大きな影響を受けるようになる。
リスク軽減のため円を売る海外投資家
海外投資家は、自国の通貨(ドルなど)を「円」に替え、そして日本株を購入する。逆に株を売却すれば、「円」が手に入り、それを自国の通貨(ドルなど)に替える。
ここでのポイントは、株の売買に「円」を経由すること。
例えば、1ドル=100円の時に、株(1万円分/100ドル分)を購入し、その株の価値が2倍(2万円分)になった。さて、株を売却しよう…。
しかしこの時、ドル円相場は1ドル=120円(円安↓)になっていたので、2万円分の株は166ドルになってしまっていた。100ドルが166ドルになっているのだから「いいじゃないか!」と思う人もいるかもしれないが、もし1ドル=100円のままなら200ドルだったのだ。
200ドルのはずが、166ドル…。考え方によっては、株では儲かったけど、為替(ドル円)では34ドルの損失を出したことになる。
このように、海外投資家が日本株を購入する時は、株価の変動リスクを負うと共に、為替(ドル円)の変動リスクも背負うことになる。
だから、少しでも為替変動リスクを軽減させるために、海外投資家は「円を購入→株を購入」すると同時に、円を売っておく。
だから、「日経平均UP↑(株買われる)」で「円安↓(円売られる)」になりやすいとも考えられている。
こんな両建てみたいなこと本当にやってるか分からないけどな
なんか難しいけど、株が上がると円は売られると覚えておけばいいかな?
頭こんがらがってくるわい