XMはスプレッド広すぎじゃない?トレードした瞬間からかなり不利になるんですけど…。こんな悪い環境じゃ勝てるものも勝てなくなるよ…。みんなそのこと理解してるのかなぁ?
でもXMには入金ボーナスとかXMPがあるじゃん。こういうサービスをうまく活用できればAXIORYよりも有利になるっしょ!XMのスプレッドが広いっつったって、海外FX業者はどれもそれなりに広いよ。それが嫌なら国内FX業者使えばいい
XMとAXIORY、どっちがいいかの議論は尽きそうにないな。この両者はそれぞれの項目を比較したところでモヤモヤは晴れない。なぜなら人によってトレードスタイルが異なるからだ。もしどちらが自分に合ってるかをハッキリさせたいなら、もっと具体的に比較していく必要がある
ボーナスが豊富なXM、スプレッドが狭く約定力も高いAXIORY。結局のところどちらを使ったほうがトレードに有利になるのか、判断できていない人も多いのではないでしょうか?
なぜモヤモヤしてしまうのか、その理由は実際にトレードした時に、どれほどのコストがかかり、どれほどの違いが発生するのかを目にしていないからです。しっかり理解するためには具体的な数値で把握していく必要があります。
そこで今回は、XMとAXIORYの基本的なスペックの違いを比較した後に、具体的なトレードを例にコストの違いを解説していきたいと思います。表面的な比較だけでは満足できていない方、徹底的にどちらが自分に向いているか考えたい方は参考にしてみてください。
XMとAXIORYの基本的なスペックの違い
まず始めに、XMとAXIORYの基本的なスペックの違いを比較していきましょう。これだけでもわかることがあります。
XMスタンダード | XM Zero | AXIORYスタンダード | AXIORYナノスプレッド | |
---|---|---|---|---|
入金ボーナス | あり | なし | なし | なし |
取引ポイント | XMPあり | なし | なし | なし |
スプレッド | 広い | 狭い | 狭い | 狭い |
取引手数料 | なし | 高い(往復10ドル/ロット) | なし | 安い(往復6ドル/ロット) |
レバレッジ | 最大888倍 | 最大500倍 | 最大400倍 | 最大400倍 |
レバレッジ規制 | 残高20,001~:最大200倍 残高100,001~:最大100倍 | 残高20,001~:最大200倍 残高100,001~:最大100倍 | 残高100,001~:最大300倍 残高200,001~:最大200倍 | 残高100,001~:最大300倍 残高200,001~:最大200倍 |
入出金 | 利益分は海外送金 | 利益分は海外送金 | Curfex対応 | Curfex対応 |
口座維持手数料 | あり | あり | なし | なし |
金融ライセンス | マイナー | マイナー | マイナー | マイナー |
対応プラットフォーム | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・cTrader | MT4・cTrader |
日本語対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
この表から、XMTrading Zero口座の利用価値が非常に低いことがわかりました。その理由は3つ。
- XMの強みである入金ボーナスが対象外
- XMの強みであるXMPが対象外
- 取引手数料が業界トップレベルで高い
そもそも、あえてスプレッドが広いXMを使う理由は、ボーナスやXMP制度があるから。これら恩恵を受けられないとなれば、途端にXMの利用価値はなくなります。そういうわけで、ボーナス&XMPが対象外のZero口座はただコストが高いだけの口座に成り下がってしまいます。
もしゼロスプレッド口座を使いたいのであれば、AXIORYのナノスプレッドのように、狭いスプレッドと安い取引手数料を兼ね備えた口座を選んだほうが損益が有利になります。
XMとAXIORYを比べる時は、XMTrading Zero口座を比較対象から外してOK。比較すべきは、XMスタンダード口座とAXIORYスタンダード口座、XMスタンダード口座とAXIORYナノスプレッド口座です。
XMスタンダード口座、AXIORYスタンダード口座を比較
XMスタンダード口座はスプレッドが広い代わりに、入金ボーナスやXMPなど、トレードに有利に働くサービスが提供されます。対してAXIORYスタンダード口座は、シンプルにスプレッドが狭いだけです。
ただし、XMの入金ボーナスには上限があります。
5万円までの入金に対して100%ボーナス、それ以降は225万円までの入金に対して20%ボーナスが受け取れます。ですから、入金ボーナスが残っている場合と残っていない場合で考えていく必要があります。
XMに入金ボーナスが残っている場合
ではまず、XMの入金ボーナスがどれ程トレードに有利になるのかを考えていきます。5万円を入金して、1ロット取引すると仮定。損切りまで何pips耐えられるかに注目してみましょう。
残高 | レバレッジ | ロット | 必要証拠金 | ロスカット水準 | ロスカット時の損失額 | 耐えられるpips | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AXIORY | 50,000円 | 400倍 | 1ロット | 25,000 | 20%(残高5,000円) | 45,000円 | 45pips |
XMボーナスなし | 50,000円 | 888倍 | 1ロット | 11,261 | 20%(残高2,252円) | 47,748円 | 47pips |
XM100%入金ボーナス | 100,000円 | 888倍 | 1ロット | 11,261 | 20%(残高2,252円) | 97,748円 | 97pips |
XM20%入金ボーナス | 60,000円 | 888倍 | 1ロット | 11,261 | 20%(残高2,252円) | 57,748円 | 57pips |
すると、100%入金ボーナスがある場合は、AXIORYのようにボーナスがない時と比べて倍近くも含み損に耐えられることがわかりました。20%ボーナスの場合でも今回の場合10pips以上多く耐えられる計算です。
トレンドフォローで取引する場合、流れは合っていたとしても、調整でどこまで戻ってくるかを完璧に予測することはできません。また、ボラティリティが高い通貨ペアだと思わぬヒゲに刈られてしまうこともあります。でもボーナスがあれば、その分含み損に耐えられるようになるので、勝率を上げることができます。さらにボーナスを失ったとしても実際の損失ではないのでダメージを軽減することにつながります。おまけに10分以上ポジションを持つことでXMPも獲得できます。ちなみにエリートステータスで1ロット取引なら20XMP(6.66ドル相当)が貯まります。
取引日数 | XMP/ロット | ボーナス換算 | |
---|---|---|---|
エグゼクティブ | 0日~ | 10XMP | 3.33ドル |
ゴールド | 30日~ | 13XMP | 4.33ドル |
ダイヤモンド | 60日~ | 16XMP | 5.33ドル |
エリート | 100日~ | 20XMP | 6.66ドル |
※XMPは好きなタイミングでボーナスに交換可能
「ボーナスなんて要らない」という人にとってはXMに価値はありません。スプレッド重視で別のFX業者を選んだほうがいいでしょう。しかし、ボーナスを駆使しながら少しでも有利な状況で取引したい人からすると、XMはとても魅力的な海外FX業者になります。
こんなん、初心者~上級者にかかわらず誰だって有利にトレードしたいと思ってるでしょ?それならXM一択ちゃうん?
残高が多いとレバレッジが規制されるから全員がXM一択なわけではないが、ボーナスが理由でXMを使っている人は多い。単純に考えても有利なことがわかるからな
でも入金ボーナスには上限があるから、使い切っちゃった人はもうXMに用はないでしょ
XMに入金ボーナスが残っていない場合
もしXMの入金ボーナスを使い切ってしまったらどうなるでしょうか?AXIORYと比較していきましょう。
ドル円を取引する場合、XMとAXIORYのスプレッドはそれぞれ下のようになります。XMは1.7pips、AXIORYは1.2pips開いています。その差は0.5pipsです。
実際に同じタイミングでトレード(ショート)すると、こうなります↓
どちらも損切りしたとすると、こうなります↓
損切り幅をどちらも20pipsにしたので損失額は同じになりますが、AXIORYのほうが0.5pips損切りされにくくなりました。0.5pipsを広いと感じるか、狭いと感じるか。0.5pipsなんて微々たる差だと感じるのであれば、負けてもXMPが獲得できるXMのほうが向いているかもしれません。
これはドル円で考えてるからだよね。別の通貨ペアだともっとpipsの差が広くなるから、XMPもらえてもXMのほうが不利になるんじゃない?
その通りだな。一応別の通貨ペアのスプレッドと、いくら差があるかも確認しておこう
通貨ペア | XM | AXIORY | 差 |
---|---|---|---|
EURUSD | 1.6pips | 1.1pips | 0.5pips |
USDJPY | 1.6pips | 1.3pips | 0.3pips |
EURJPY | 2.5pips | 1.3pips | 1.2pips |
GBPUSD | 2.1pips | 1.1pips | 1.1pips |
GBPJPY | 3.3pips | 1.5pips | 1.8pips |
EURGBP | 2pips | 1.1pips | 0.9pips |
AUDJPY | 3.3pips | 1.7pips | 1.4pips |
AUDUSD | 1.9pips | 1.5pips | 0.4pips |
NZDJPY | 3.2pips | 2pips | 1.2pips |
NZDUSD | 2.7pips | 1.7pips | 1pips |
EURCHF | 2.7pips | 1.7pips | 1pips |
GBPCHF | 4.6pips | 2.4pips | 2.2pips |
EURAUD | 3pips | 2.1pips | 0.9pips |
GBPAUD | 4.3pips | 2.6pips | 1.7pips |
EURNZD | 4.5pips | 2.3pips | 2.2pips |
GBPNZD | 5.9pips | 2.5pips | 3.4pips |
取引する度にXMPが貯まるといっても、AXIORYとスプレッドの差がありすぎると、さすがに許容できなくなります。例えばGBPJPYくらいから少しずつ気になりだし、GBPCHF、EURNZD、GBPNZDのように2~3pipsも違ってくるとコスト面はかなり異なります。
まとめると、入金ボーナスがなくなった場合、普段自分がどんな通貨ペアでトレードするかによってXMがいいかAXIORYがいいかが分かれます。ドル円のようにあまりpipsに差がない通貨ペアをトレードしている人はXMPを獲得しながらトレードしてもいいでしょう。逆にさまざまな通貨ペアでトレードしている人は、AXIORYのほうがコスト面で有利になることが多いです。
中長期の軸でデイトレ、スイングする人なら数pipsの違いくらい気にならないかもしれない。でもスキャだったり1日に5回以上トレードするような短期勢は数pipsが重要になってくるから、AXIORYのほうがいいな
そうか。その人のトレードスタイルによって、数pipsの差の捉え方が変わってくる。で、その違いを許容できるかどうかで、XMとAXIORYのどちらが向いているかが決まるんだね
XMスタンダード口座、AXIORYナノスプレッド口座を比較
続いて、XMスタンダード口座と、AXIORYナノスプレッド口座を比較していきましょう。ナノスプレッド口座は取引手数料がかかるものの、スプレッドが非常に狭いので理屈ではコストが小さいことが理解できます。
実際にドル円をショートした時のトレードは以下のようになります(左がXM、右がAXIORY)。ナノスプレッド口座のほうが、より有利なところでショートできています。
また、損切りに遭ったとしても、ナノスプレッド口座のほうが少し余裕があります。
AXIORYナノスプレッド口座の取引手数料は往復で6ドル/ロットかかります。取引する度に口座から取引手数料分が引かれていきます。それを分かった上で、少しでも有利な環境を手に入れたいのであれば、XMよりもAXIORYのほうがいいです。
特に、逆張りのスキャルピングのように、ピンポイントで注文を出していくような手法は取引手数料を支払ってでもスプレッドが狭いほうがいいでしょう。
オレは逆張りを推奨しないが、例えばボリンジャーバンドを使って、チャートがはみ出したら逆張りを仕掛けていくという手法。このようなトレードをする場合はAXIORYのようにスプレッドが狭くて、約定力が高いFX業者のほうがいい
下の表は、XMスタンダード口座と、AXIORYナノスプレッド口座のスプレッドを比較したものです。
通貨ペア | XM | AXIORY | 差 |
---|---|---|---|
EURUSD | 1.6pips | 0.1pips | 1.5pips |
USDJPY | 1.6pips | 0.3pips | 1.3pips |
EURJPY | 2.5pips | 0.3pips | 2.2pips |
GBPUSD | 2.1pips | 0.5pips | 1.6pips |
GBPJPY | 3.3pips | 0.7pips | 2.6pips |
EURGBP | 2pips | 0.5pips | 1.5pips |
AUDJPY | 3.3pips | 0.5pips | 2.7pips |
AUDUSD | 1.9pips | 0.3pips | 1.6pips |
NZDJPY | 3.2pips | 0.7pips | 2.5pips |
NZDUSD | 2.7pips | 0.5pips | 2.2pips |
EURCHF | 2.7pips | 0.6pips | 2.1pips |
GBPCHF | 4.6pips | 0.9pips | 3.7pips |
EURAUD | 3pips | 0.7pips | 2.3pips |
GBPAUD | 4.3pips | 0.9pips | 3.4pips |
EURNZD | 4.5pips | 1.3pips | 3.2pips |
GBPNZD | 5.9pips | 1.6pips | 4.3pips |
さすがにスタンダード口座とナノスプレッド口座のpips差は全然違う。たかが数pipsだが、されど数pips。短期トレーダーほど1pipsが重要になってくるから、自分のスタイルに合わせてどちらを選ぶか決めよう。
3~4pipsも違ってくると取引手数料払ってもいいかなって思えてくるのは俺だけか?
自分はXMとAXIORYどちらが向いていたか?
ここまでの具体的な説明で、なんとなく自分がどちらに向いていたか分かってきたのではないでしょうか?
- 入金ボーナスを使って少しでも有利にトレードしたい人
- 数pips程度広いのは我慢できるからXMPを貯めながらトレードしたい人
- 数pips程度広くても気にならない中長期のデイトレ、スイングトレーダー
- もともとボーナスを利用するつもりがない人
- スプレッドを重視し、ボーナスの力を借りずに自分の実力だけで戦いたい人
- スキャルピングなど短期売買する人
- スプレッドの広さにかかわらず、さまざまな通貨ペアでトレードしている人
- 取引手数料を支払ってでも有利なスプレッドでトレードしたい人
どちらがいいかなんて他人が決めることじゃない。トレードスタイルや性格を把握して、どちらが向いているかを自分で決めるんだ。
XMは漠然とスプレッドが広いと思ってたけど、僕はスイングトレーダーだからXMのままでもいいのかも。でもたまにはスキャルピングも試してみたいから、スキャ用にAXIORYのナノスプレッド口座を開設するのもアリかなぁ
スキャルピングするならAXIORYのほうがいいのか!ボーナスとXMPに目がくらんでずっとXMのスタンダード口座で取引してたわ!まぁでも、スプレッドが広い通貨ペアで取引しなきゃいいだけか